肌を見せるときに気になるムダ毛。
カミソリや毛抜きを使って、自己流で始めてはみたものの、正しい方法を知らずに処理を続けてはいませんか?
というのも、自己流のムダ毛処理を続けて、肌の黒ずみや毛穴が目立つといった、予想していなかったトラブルを抱えている方が増えています。
お手軽に行える「ムダ毛処理」ですが、注意点を守らないと、皮膚トラブルを招いてしまいますので、正しい方法で処理をしましょうね!
毛抜きは絶対NG!
毛抜きで毛を抜くと、皮膚への刺激が大きいうえに、抜き取った毛穴に細菌が入って毛のう炎になる可能性があります。毛のう炎では、毛穴が赤く腫れて、そのまま治ることもあるが、悪化すると感染が皮膚の深くまで広がり、壊死を起こす蜂窩織炎(ほうかしきえん)という病気まで引き起こす恐れがあります。こうなったら病院で適切な治療が必要になります。
毛を抜くときに、毛穴回りの皮膚も一緒に引っ張っているので、長年続けていると、毛穴が目立って、皮膚がボコボコとした感触になってしまいますので、毛抜きでの処理は今日からやめましょう。
カミソリは使い方に注意!
使用している方が多いカミソリですが、こちらにも注意事項があります!
まず、カミソリの刃の枚数が3、4枚のものを使うことがポイントです。刃の枚数が多いほど、皮膚への圧力が分散しやすくダメージが少なくなります。
また、最もお勧めのムダ毛処理のアイテムは、「電気カミソリ」電気シェーバー、トリマーとも言われています。ペンのような形なので軽いうえに持ちやすく、1000~3000円ほどと、そんなに高額ではなく、インターネットで簡単に購入できます。「電気カミソリ女性用」で検索すると色々な商品があります。
電機カミソリは振動で毛を浮かせながらそるので、肌への負担が少なくなります。
忘れがちなのが、カミソリの衛生管理です。カミソリをお風呂場や湿気の高い部屋に置き去りにしていませんか?錆びついたカミソリでムダ毛処理を行うと、お肌の中に菌が入り込んで、かゆみや赤みの原因となりかねません。カミソリは、使用前に清潔か確認して、定期的に買い替えましょう。
お風呂場でのムダ毛処理
いつもムダ毛処理はいつ・どこで行っていますか?アンケートではお風呂場で行っているという方が過半数以上でした。ですが、これはあまり好ましいとは言えません。
お風呂に入ってお肌にお湯がかかった状態が続くと、お肌はふやけてきませんか?
そうすると、お肌は普段よりも弱った状態となります。
ですので、お風呂場での処理よりも、お風呂上がりの処理をお勧めします。お風呂上がりはお肌が清潔になり、毛も柔らかくなっているので剃りやすくなっています。なおかつ、お風呂上がりに明るいお部屋で処理をすることで、お肌もよく見えて、そり残しも防ぐことできます。
そして、ムダ毛処理は体調の悪い時期や、生理前はお肌が弱っているのでできるだけ避けましょう。お肌にダメージが残りやすくなります。
素肌でのムダ毛処理
ムダ毛処理をする前にはお肌保護のために、保湿を行いましょう。カミソリの摩擦軽減と、お肌の表面がめくれにくくなるので、ムダ毛処理後のトラブルの予防につながります。お肌のためにはワセリンなどがよいとされていますが、実際に行うとカミソリがベタついて実用的でないとも言えます。ですので、さらっとした乳液タイプの保湿ローションがお勧めです。
ムダ毛処理後はそのまま
ここまでお勧めの方法を伝えておいてなんですが、忘れてはならないことは、ダメージが全くないムダ毛処理の方法はない、ということです。ですので、いくらダメージの少ないムダ毛処理をしていても行った後は必ずケアを行いましょう。ムダ毛処理をすると、お肌のバリア機能を果たしている、お肌の表面の角質が削り取られてしまいます。このお肌のバリアが減ってしまうと、お肌トラブルが起こりやすくなります。ですので、お肌のバリアの代わりに、保湿ローションでしっかりと保湿ケアを行いましょう。カミソリ負けやムダ毛処理の後はかゆみ・赤みが出る方は、保冷剤でお肌表面を冷やすと、かゆみや赤みが抑えられます。
毎日ついて回るムダ毛処理だからこそ、正しい知識を身につけて、自分にあったムダ毛処理を行ってくださいね。
(参考文書:経済新聞 2016.8.27)
なるほど!